分析が大事

今さらだけど(発表会は2日後)戻る形と先に進む形を、弾きながら一瞬考えた子に聞く。

暗譜ってどうやっているの?う~んと、楽譜じゃなくて音で覚えている、音の繋がりで覚えているよ。

そっか、それだったら分析が大事なのよ、分析?うん、アナリーゼともいう。分析にはいろんな種類があるけれど、とりあえず、どういう構造になっているか、整理したことある?無い。じゃ、今少しやってみよう。

構造?建物だったら、何階建てで、どういう部屋があるかってこと。例えば「ちょうちょう」だったら4階建てで、1階から入ってみると、1階と2階と4階は部屋の形が似ているけど1階だけ少し違う、3階は和室かな?全く違うよね。

ああ、わかった!さすが、高学年はすぐに意味が分かったようで、自分の曲に当てはめて考え始めた。じゃ、この構造を整理して書き出すといいんだね。うんうん、やってみてね。

暗譜は、楽譜を写真のように覚えるタイプと、音を頭の中から引き出すタイプと、その混合タイプがいて、写真タイプは、実はこの構造のアナリーゼを自然にしているのだけど、引き出すタイプは、意識的にしないと引き出した糸が切れたところで、真っ白になりやすいのです。

ゆりせんせい

ゆりせんせい

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